ご報告

 

2022年9月25日から29日札幌なかまの杜クリニックデイケアにて見学研修訪問をいたしました。会費から交通費、宿泊費として48800円使わせていただきました。詳細は「べてるの源流を訪ねて」をご覧ください

 

名古屋当事者研究会 主宰

 

 


 ご報告

  

12月14日(土)大阪精神医療人権センター主催の「個別相談ボランティア養成講座」と就労継続支援B型事業所 「ぴあ」(大阪なかまの家クリニック)へ愛知県精神保健福祉協会の助成金を利用して訪門と参加をしました。2名の交通費と講習費に使わさせていただきましました。

 

名古屋当事者研究会 主宰者

  

 

 

 


精神保健福祉士ボランティア一歩会代表のKと申します。

今回は昨年、愛知県精神保健福祉協会より賞を頂かれた名古屋当事者研究会代表からお招きを頂き、大阪研修に同行させていただきました。

午前中は我が母校、近畿大学の最寄駅である近鉄長瀬駅からほど近い就労継続支援事業所B型ぴあ、に施設訪問いたしました。


訪問後早速、朝礼に参加しました。スタッフと利用者の区別なく、完全フラットな感覚でみなさんそれぞれがあだ名で呼び合う中で、今日の気分と体調を発表いたしました。
その後は1階のとてもオシャレなカフェでランチを頂くべく、日替わりランチを予約して、二階の作業場へ。

その日一日の作業時間や休憩のスケジュールを利用者も含めて全員で決めるとの事。

今日は利用者Aさんの悩み事を解決すべく、作業ではなくミーティングを行うという事でした。

利用者に悩み事があれば、利用者とスタッフの全員が作業の手を止めて全員で時間をかけて意見を出し合う事を日常的に行っているとの事でした。

ピアスタッフも悩み事のある利用者の真横に座り、話の内容を確認しながら寄り添って話を聴かれていました。

ピアスタッフさんへの信頼度もかなりなものです。そしてお聞きしたところ、『手を動かすより、口動かせ!』が作業所のモットーとの事。

また、スタッフ全員がピアスタッフという事や経営母体が精神科クリニックの女医さんというという事もお聞きし、東海地域にはほとんど無いと言っても過言ではない運営体制であるのにとても驚きました。

女子大生も大勢ランチするという、とても美味しい日替わりランチを頂き、記念写真を撮って次なる大阪精神医療人権センターの個別相談活動ボランティア養成講座に参加しました。

 

半日の講座でしたが弁護士、退院促進事業を積極的に行っている相談支援センターの職員、ピア相談員の熱心な説明を聞いた後は、長期入院の在り方や将来に渡るこの国の方向性など、私自身いろいろと考えさせられました。

 

研修終了後は、1時間ほどの交流会に参加し帰路につきました。

 


 

個別相談活動ボランティア養成講座」に参加して

 

2019年12月14日13:00~大阪梅田にて大阪精神医療人権センター主催の入院患者さんへの面会活動の実践講義を学んできました。

講義内容は最初に人権、権利擁護活動、面会活動の意義を法律の観点からセンターの役割を話されました。

次に、我が国の精神医療福祉の歴史と変遷を時代背景を遡って患者の長期入院の経緯と実際を伺う。

「ナゼ入院なのか」「退院できない理由」を行政、施設、家族、当事者という様々な視点から学ぶ。

最後に面会活動における具体的対応を経験者から学ぶ。面会活動でできること、難しいことを伺う。

そして参加者が面会者と患者の役割を演じてロール・プレイングを実施しました。

経験というか場数を踏まないと上手くいかないと思った。しかし、やる気は上がってきました。

 

最初に入院患者支援を始めた人は孤立無援で大変だったと思うがその意を酌んで微力ながら支援活動を始めたい。

 

 

 

東大阪市の就労継続支援B事業所「ぴあ」見聞記

 

 訪問したきっかけは関西当事者研究交流集会でした。そこでは当事者達が主体的な手作りの運営がなされていた。

 

彼らの姿勢を目の当たりにして「当事者の当事者による当事者のための当事者研究交流集会」と言う思いが頭を駆け巡り、何とか名古屋で当事者研究を広めたいと日頃から思っていた私は、一度、彼らの実際の現場(就労、気付きの場、生活)を見学して実態を感じたいと思っていました。

ここで言う当事者とは精神障害者という枠だけではなく、悩み、苦労を抱え、何とかしたいという思いがある人を指す。

 

午前9時半、東大阪市「ぴあキッチン」2階にてミーティング開始、参加者は15名ほど、(1階では5名が喫茶店の開店準備をしている)。

一人ずつ今日の気分体調を伝え合い、その後、人間関係に苦しんでいる参加者の当事者研究が始まった。

苦労を抱える当事者と参加者の対話から多様な思いが活発に行われていた。

決して結論を求めるのではなく、同じ悩みを抱えている同志的結びつきを感じる。発言者の声が落ち着いていることにも感心する。

苦労を解く答えは直線的には見つからないかもしれない、おそらく,あちこちの壁にぶつかりながら歩を止めず突き進んできたかもしれません

そして仲間の思いがものすごく感じられるミーティングだった。

「当事者のことは当事者に聞け」がスローガンかもしれない。

早起きして来てみて良かった。

 

追伸、この施設は医療機関と密接に繋がっているそうです。

名古屋では医療機関と言ったら薬物治療が主流ですが、ここでは職員、利用者のコミュニケーション(話す力を信じる)力が極めて大事だという、話すこと、聞くこと、共感することを通じてつながることが処方箋と思えた。

 

 

名古屋当事者研究会 主宰者